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フィリピン人類学博物館_4F_バイバイン文字部屋(閉鎖中?)

フィリピン人類学博物館

2019年4月現在は閉鎖中?なのか、以前は4Fにフィリピンの古代文字であるバイバイン(baibayn)の展示がありました。以前訪問時の写真などがありましたので、そちらを掲載したいと思います。。

かなり力の入った展示エリアだったのですが、2019年4月現在では、そのあたりにいた係員に確認しても興味がないのか知らない、ない、との回答だけでした。

バイバイン展示エリア入口

古代文字の刻まれた銅板です。10世紀頃に刻まれた銅板でラグナ州で見つかったものと解説文にあります。

Laguna Copperplate Inscription – Wikipedia

ここに刻まれているのは現代?(もうバイバインは日常生活ではまったく使われていないですが。)バイバインとして知られる古代タガログ文字よりもさらに古いカーウィ文字という文字で書かれているようです。現代バイバインはそこからオランダ人のAntoon Postmaさんが解読したそうです。

Antoon Postma – Wikipedia

どちらかといえば在野?の考古学者というか人類学者ですね。さすがオランダ人です。尊敬しますよね。ミンドロ島の先住民にマンギャン族というグループがありますが、そのグループに結婚して溶け込んでその文字を研究されていたと書いてあります。

ラグナコッパープレート

こちらはフィリピン諸島で現在までに発見された最古の文章だそうです。

ここに書かれている内容は、借金返済の証文か奴隷から開放されるための証文みたいで生生しいですね。

今も昔も生活するのは苦しかったのでしょう。。

こちらのレプリカがAYALA博物館でも展示されていました(2019年5月時点で。AYALA博物館は写真禁止エリアが多いので写真がありませんが。。)

こちらは現代?バイバインの刻まれた石です。Monreal Stoneと解説文にありますが、Ticao Stoneとも呼ばれている模様です。

Ticao stone inscription – Wikipedia

マスバテ州の小学校で発見されたそうです。

バイバインの刻まれているティカオストーン

こちらも解読に挑戦したフィリピン大学教授のPDFを見つけましたが、ちょっとどういったことが書いてあるのかわかりませんでした。単一の文章ではないようで、ポエム?か何かの部分もあるようです。

http://heritage.elizaga.net/explorations/borrinaga/ticao-stones.pdf

この他にも製本してあるバイバインの本があったりとスペインが植民地化を進めている間にも多少バイバインは生き残っていたことがわかります。

ただ現在(2019年4月)は閉鎖中でしたので再開したらぜひ再訪したいですね。


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