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フィリピン人類学博物館_2F_象牙エリア・3F_青銅砲エリア

フィリピン人類学博物館

大部屋以外にも細かい展示エリアがありますので、そちらはまとめて記事にしてみます。

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2F 象牙展示エリア

“Garing”というのはタガログ語で象牙という意味だそうです。フィリピンでもかっては象牙製品がたくさん取引されていた模様ですね。

ここは部屋になっておらず臨時なのか通路に展示物が展示してあります。以外と見ている人がたくさんいました

象牙展示エリア

こちらは全身本物の象牙でできたマリア様の像と思われます。La Purisima Conception(The immaculate Conception,作者不明、日付不明)の解説文がありました。宗教用語で難しいですが、

無原罪の御宿り – Wikipedia

の像です。

象牙展示マリア様

次は中華系の像ですね。ただここにはSubstitute for Ivory – Synthetic Ivory 人工象牙 と記載されていますので、象牙ではないですね。 

象牙 – Wikipedia

いろいろな人工象牙の種類がありますね。象牙のための密猟がなくなるといいですね。マンモスの牙がマンモスが絶滅しているので取引は合法で取引されているのはちょっとびっくりですね。

象牙展示中華系

こちらも象牙かと思っていましたが、よく見たら象牙の代替品としての展示でした。貝と骨の装飾品でした。

象牙展示装飾品

3F_青銅砲エリア

Lantakaというのは東南アジアの船に搭載されていた青銅砲のことのようですね。”青銅”といっても厳密には真鍮でつくってあるものも青銅砲と呼ぶ模様です。昔学校の化学の授業で習ったような気がしますよね。

・青銅・・・銅とスズの合金

・真鍮・・・銅と亜鉛の合金

Lantaka - Wikipedia
青銅砲展示エリア

このエリアは部屋にはなっておらず、廊下に青銅砲が無造作に並べられています。青銅砲だけでなく、教会の鐘なども展示がありました。

青銅砲

展示の解説です。

青銅砲展示解説

青銅砲はスペイン植民地化以前から貿易船に据え付けたり、城塞に据え付けて利用されてきました。

またスペイン植民地時代はフィリピン南部でのスペイン植民地化への抵抗で非常に有用でした。

青銅砲は東南アジア周辺国とのつながりを示しており、ボルネオ、マレーシア、インドネシア、そして特にブルネイのLantikaと類似が見られます。


たしかにスペインはミンダナオ島までは完全に植民地化することができなかったようですので、このような青銅砲で抵抗していたのでしょうね。今もミンダナオ西部は独立精神が強いエリアと思いますし。

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