荷物をクロークに預け進むとまず沈没船SanDiego号から発掘されたお宝の展示エリアです。
SanDiego号はもともとガレオン貿易船を無理やり戦艦化した船とのことです。ガレオン貿易というのはフィリピン(マニラ)とメキシコ(アカプルコ)で行われていた貿易ですね。当時はフィリピンメキシコどちらもスペイン植民地です。メキシコからは主に銀、フィリピンからはアジアの絹などが取引されていたんですよね。日本が江戸時代で鎖国しているなか、すぐ日本のすぐ近辺を通って(フィリピンからメキシコに向かう場合は太平洋北側を通っていた)太平洋横断やってたってすごいですよねスペイン人も。
1600年にオランダ船に撃沈されて、1991年にFranck Goddio(海洋考古学者)さんを中心としたフランス人チームに発見、発掘されたそうです。
この部屋はフィリピン最大の中華系財閥のSanMiguelグループがスポンサーをしている展示室です。

まずは金印です。すごい小さいです。日本のハンコほどの大きさです。

解説文によればこのハンコの所有者はこの船の提督であったAntonio de Morga 所有の金印と言われているそうです。
ちなみに彼はフィリピンの副提督もやっていて、なんとか沈没船から逃げ出してその後に現在のスペイン植民地化以前のフィリピン研究で有名な本(Sucesos de las Filipinas)をメキシコで出版しているそうです。
英語であれば無料で読めますが、すごく読みづらいですね。。興味がある方はどうぞ。
Sucesos de las Islas Filipinas – Project Gutenberg

金のベルトです。

金のネックレス

コインです。”galing minahan sa Potosi”という解説文がありましたでの、南米のボリビアから運ばれてきたのですかね。

壺ですね。交易品をたくさん積んで撃沈されたのでしょうね。

サンミゲルがスポンサーしているためかちゃんとガラスケースに保存されて博物館ぽいですね。

コップですかね。

壺

大量に壺が無造作においてあります。これじゃ戦えないですよね。。
