こちらは Rice -Biodiversity and Climate Change ということでフィリピンの農業についての展示です。

こちらのスポンサーはAntonio & Aurora Tambunting となっていますね。Tambuntingはタガログ語で質屋ですが、質屋さんが国を代表する博物館の展示のスポンサーをするというのもある意味フィリピンらしいですね。ただこちらの質屋さんの情報は現在ではみつかりませんね。潰れちゃったのでしょうか。
Villonco-Samson もおそらくフィリピンのお金持ちの家族名と思われますが、どういった家族かはちょっと調べただけではわかりませんね。

こちらのメインの展示品になりますフィリピン北部の山岳地帯に住むイフガオ族の五穀豊穣を祈願するための木製の像になりますでしょうか。Bululと言うようです。
イフガオ族は世界遺産の棚田で有名なバナウェ近辺に住む民族ですね。イフガオ州という州名にもなっています。
またイフガオ州は太平洋戦争末期に山下将軍がフィリピン各地を転々として最後に降伏した地になります。
こちらのWikiを読むとフランスのルーブル美術館でも15世紀のBululが展示さているようですので、海外でも芸術性が評価されている模様です。


農耕道具展示です。

原始的な脱穀機と思います。

コメのサンプルが並んでいます。

フィリピンといえば平均年齢の若い国ですが、さすがに農業をやりたい人は少ないので、いろいろ大変で就業人口が減って高齢化で大変な模様です。しかも今でも実際に手で田植えしたりするのを目にすることも多いです。カラバオ(農耕牛)で耕耘してたり普通に見れますからね。
フィリピンのコメはよくベトナムやタイからの緊急輸入がニュースになります。
こちらはフィリピンの食料調達を管理しているNational Food Authority(通称NFA)のページで輸入状況がわかるようです。
農林水産省のデータが参考になります。日本人の一人あたりコメの年間消費量は55.2kg,フィリピンは131.1kgで2倍以上消費していますね。バングラデシュ、べトナム、カンボジアはもっと半端ないですけどね。